北大の特任教授がノーベル化学賞を受賞した件について
その日私はノーベル化学賞の発表を北大北キャンパスのラウンジで一人聞いていた。
受賞したのはドイツとアメリカの研究者二人。どちらも私が知らない名前だった。
(日本人は受賞なしか。)
僕はノーベル化学賞受賞者を聞いた後僕は急速に興味を失った。だが数秒後、研究棟内で歓声が轟いた。
日本人が受賞したわけでもないのにどうして盛り上がっているんだろう?
不思議に思ったが、僕はパソコンに向かい実験データの処理作業に戻った。
帰宅後なんとなくツイッターを巡回していると、驚くべき事実が出回っていた。
ノーベル化学賞のドイツ人受賞者のベンジャミン・リスト氏が北大の特任教授だったというのだ。
僕はすぐにベンジャミン氏の名前をグーグルで検索した。
その結果、ベンジャミン氏はなんと僕と同じ研究所に所属していることが分かった。
(...そういうことだったのか)
その日ノーベル化学賞がの受賞者が発表されたときに聞いた歓声。あれはベンジャミン氏を祝う声だったのだ。
その後、このことをツイッターに呟いたら少しバズった。