北大理系大院生の研究生活

大学生・院生向けの有益情報(研究・お金)の提供、研究日記、読んだ本の紹介。

教授、ゼミ中に怒りの発露【ブラック研究室】

以下の話はフィクションです。

 

 私が所属する研究室では週に一度研究の進捗報告をするゼミがある。

現在は新型コロナの流行によりオンライン会議システムを使用してゼミを行っていた。

教授は研究が進んでいる学生や、学部生などの研究経験が浅い人間には優しい態度でせっするが、それ以外の人間つまり研究が進んでいない大学院生にはあからさまに厳しい態度になるのである。そして今回は特にひどかった。

事のあらましは以下のとおりである。

 博士課程の留学生の発表が終わり(これも教授の詰るような態度がひどかった。留学生の自業自得の面もあるが)、博士の日本人の学生がパワポ資料を用いて研究の進捗の発表を始めた。スライドの3枚目の説明が終わり、次のスライドに移ろうとしたとき、教授の発表中断する一声がイヤホンを通して僕の耳に届いた。

教授「あのさあ!」

発表者「はい。」

教授「はっきり言って意味ないですよ!こんな実験。君は前回○○○○という結果だから今回の実験を行いますといったけど、この結果と考察じゃあ前回言ったことと全然違うじゃないですか!これじゃ意味ないですよ!」

発表者「えとあの、それはこうこうこうで~という理由で今回の実験を行いました」

教授「いやだからさあ!これまでの結果では○○○○で、××××ということだったということでしたよねえ!だから今回の実験をやる意味がないと言ってるんですよ。はっきりいって」

発表者「すみません」

教授「君は前から同じような実験を何度も繰り返しているけど、私には君の行動が理解できない!それじゃいつまでたっても論文なんて書けないですよ!はっきり言って。君には失望したよ」

 

その後助教のフォローが入り、教授の怒りの感情表現は終了した。

僕は一部始終をみていて気分が悪くなった。自分でなくても人が怒られている様子を見るのはつらいものがある。

 

教授が言っていることはおおむね正しいものであったが、やはり伝え方というものがあるだろう。アドバイスするのに怒りという感情は不要である。