研究がうまくいかなくなったときの対応策
今回は私が研究で詰まったときに行っている対応策について紹介する。
1.先行研究を勉強し直す。
研究テーマについての理解度が低いと当然研究はうまくいかない。また、ある程度先行研究について勉強していても、時間をおいて同じ論文を読み返すと以前勉強したときには意識に止めていなかったポイントが自分の研究テーマにおいて重要な知識に変貌することがある。
先行研究は何度も読み直しましょう。
2.実験データを分析し直す。
実験結果の分析が甘いと考察も甘くなる。考察を深めるためには実験結果とにらめっこする時間が必要。
3.実験手法、実験装置の原理を勉強する。
実験手法、実験装置の原理の理解を深めれば、手法の誤りに気付くことがあるし改良可能なポイントも見つかる。また、どのパラメータを動かすことが可能なのかを把握することで、実験の自由度が広がり研究がうまくいくことがある。
4.教科書を読んで勉強する。
教科書レベルの基礎的なことが意外と身についていなかったりするし、それが原因で研究がうまくいかないこともよくある。勉強しましょう。
5.人に相談する。
ある程度準備した上で相談しないとお互いに不毛な時間になる。
6.創意工夫でどうにかならないか考える。
割と創意工夫でなんとかなる場合がある。経験上1~2週間ぐらい悩むと解決策を思いつくことが多かった。知的体力が勝負である。
私の経験上、研究がうまくいかない主な原因は知識、経験、理解力、工夫の不足であることが多かった(当たり前)。そもそも研究テーマの設定自体に問題があることもあるので、そのときはその研究テーマがうまくいかない証拠を集め指導教員に説明し、研究テーマを変更してしまうのも手である。