はじめての研究:先行研究の勉強の仕方
今回は新しい分野の研究を始める際の先行研究(論文)の調べ方、勉強の仕方について紹介する。
はじめに、論文には主に以下の種類が存在する。
①原著論文(Article, Full Paper)
②レター(Letter, Communication)
③会議録(proceedings)
④学位論文(thesis)
⑤総説(Review)
色々種類があって混乱すると思うが、まずは④の学位論文(博士)を読みましょう。博士課程の学位論文は一般公開されていて、ネットで無料で読める。特に日本人が書いた博論は日本語で書いてあることが多く、分野の基礎的な部分や背景ががわかりやすく書いてあるため、英語の論文で勉強するより効率がよい。
次に⑤の総説を読みましょう。総説とは特定の研究分野に関する先行研究が体系的にまとめられた論文であり、その分野の概要や動向を知ることができる。総説の中でもビギナー向けのチュートリアル的な論文があり、特におすすめ。web of science のEditorial Materialsというドキュメントタイプの項目をチェックすると一括で検索できる。
次に総説で引用されている原著論文やレターの論文のなかで興味を引いたものを調べて読みましょう。原著論文やレターでは、より具体的な実験方法や、研究の流れを知ることができる。
論文の検索は上述したweb of scienceというサイトが便利。論文の種類ごとに調べることができる。
あと言うまでもないが、必要に応じて教科書も読むのももちろん大事。
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