研究はただの自己満足なのか?
「研究は自己満足だから」
研究室の同期の言葉である。
彼女は勉強は得意だが研究するのは苦手という典型みたいな人であり、僕みたいな研究大好き人間とは真逆の価値観を持っている。修士課程に入ってそうそう研究が嫌になり、コアタイムの時間しか研究室におらず、いたとしても大半の時間をyoutyubeに費やしている。
果たして研究は自己満足でしかないのだろうか。確かに世の中にはそういう社会の役立たないオナニーのような研究をしている人間がいることは事実だし、研究活動に自己満足という側面があることも同意する。でも僕たちが所属している研究室で行っている研究には何億という税金が投入されていて、なぜそんなに税金が投入されているのかと言えば僕たちの研究が社会に役立つ可能性があると期待されているからである。決して自己満足で終わらせていいものではない。というか期待されている以上社会に役立つと信じて研究しなければならないし、それができない人は大学院に進学するべきではないと僕は思う。