研究室生活
今回は私が研究で詰まったときに行っている対応策について紹介する。 1.先行研究を勉強し直す。 研究テーマについての理解度が低いと当然研究はうまくいかない。また、ある程度先行研究について勉強していても、時間をおいて同じ論文を読み返すと以前勉強…
ysksoftame.hatenablog.com 以前の投稿で、修士課程の修了が怪しかった先輩の話をしたが、結果からいうと先輩は無事修了した。ただ正直言って、先輩の修論のレベルはかなり低かった。先輩が行った実験はすべて失敗していたといってもいいだろう。修論発表ス…
我々が抱えている問題のほとんどは他者が存在することにより発生している。しかし、自由意志を持った他人の行動を変えさせるのは困難であり、彼らを自分の思い通りにしようとすると、さらなるメンタルの悪化を引き起こしかねない。ゆえに他者を変える努力に…
先日アンビシャスフェローシップの研究費でiPad Air、ApplePencilを購入した。 早速、アイデアメモ、論文の管理、研究日誌として活用している。 論文のPDFデータはグーグルドライブに保存してあり、それをGoodNotesというアプリから読み出すことで、論文に直…
今日の午前中から北大のオープンファシリティのサーバー障害が起こっている。 オープンファシリティとは大学構成員なら登録すればだれでも使える共同利用設備のことである。そのサーバーに障害が起こり、ウェブサイトに入れなくなってしまった。ウェブサイト…
以下の話はフィクションです。 私が所属する研究室では週に一度研究の進捗報告をするゼミがある。 現在は新型コロナの流行によりオンライン会議システムを使用してゼミを行っていた。 教授は研究が進んでいる学生や、学部生などの研究経験が浅い人間には優し…
最近は論文を検索するのにGoogle scholarとWeb of scienceを使用している。 Google scholarはキーワード検索で引用数の多い論文が優先して検索結果に表示されるため、主に自分があまり知らない領域の論文のレビューや主要論文を検索するときに使用している。…
デスクワークの処理速度を向上させるためにはどうしたらよいのだろうかと最近特に考えている。 その一つはテンプレートを作ることだと思う。メール、学会の予稿、ゼミの進捗方向用のスライド資料、実験結果の解析用のグラフソフトなど、初めに1つ作成してお…
共同試薬の合成や購入を誰かがやってくれると思い、残りが少なくなっても放置する。この行為を私は「誰かがやってくれるだろの精神」と呼んでいる。 私はこの行為を目撃するたびイライラしてしまう。 今日も実験室の蛍光灯が切れているにもかからわず誰も交…
急に研究に対するモチベーションが高まり、昨日僕は夜遅くにひとり実験していた。 その日の実験は実験装置にサンプルをセットし、細かな条件を設定すればあとは装置が自動的に処理をしてくれるのを待つというものだった。 僕はいつも通りサンプルをセット、…
その日私はノーベル化学賞の発表を北大北キャンパスのラウンジで一人聞いていた。 受賞したのはドイツとアメリカの研究者二人。どちらも私が知らない名前だった。 (日本人は受賞なしか。) 僕はノーベル化学賞受賞者を聞いた後僕は急速に興味を失った。だが…
今年の4月に北大のアンビシャス博士人材フェローシップに採択されたので、その概要とメリット・デメリットについてまとめてみる。大学によってフェローシップの詳細が異なる場合があるので注意されたし。 概要 ・月額15万(年額180万)の生活支援費および年間…
今月、僕が筆頭著者の論文が某国際雑誌でpublishされた。 修士1年の時から書き始めていたのだが論文を書いている間にいつの間にか、修士を修了し、博士課程1年の秋になっていた。なぜこんなに時間がかかったのか原因を考えてみると、主に3つ浮かんだ。1…
シコシコと論文を執筆中なのだが、ただただしんどい。 先行研究よりポジティブな結果が出たからと言ってすぐに論文が書けるかといえばそうではなく、実験結果の裏付けや論理的に矛盾のないようにメカニズムを説明できなければ論文を投稿しても受理されない。…
「研究は自己満足だから」 研究室の同期の言葉である。 彼女は勉強は得意だが研究するのは苦手という典型みたいな人であり、僕みたいな研究大好き人間とは真逆の価値観を持っている。修士課程に入ってそうそう研究が嫌になり、コアタイムの時間しか研究室に…
日立と北大が、博士課程学生に対する研究支援「北大・日立協働教育研究支援プログラム」を開始することに合意 https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2020/02/0204a.html 北大の博士課程学生に朗報が飛び込んできた。 なんでも記事によると北大の博士課…
前編の記事はこちら ysksoftame.hatenablog.com では前回に引き続き、研究室の選び方を紹介しようと思う。 研究室を選ぶ際の基準および知るべき情報を希望する進路ごとに以下に示す。 1.学部卒で就職する場合 この場合は対して研究をしなくても卒業させて…
研究室配属の時期になったがどこの研究室に入ればいいのかわからないという学生は多い。かくいう私もその内の一人だった。結局最後まで明確な理由がないままに配属を決めてしまったが、結果的に私は配属された現在の研究室に満足している。だが一方で、同期…
雑誌に投稿するための論文の作成、学振の申請および学会参加の準備ととんでもなく忙しい日々を送っている。今までは北海道の冬が嫌で嫌で仕方なかったのだが、それが気にならないほどの多忙ぶりである。特に頭を悩ませているのが論文の投稿で私が主著として…
当たり前だが、研究熱心な院生に比べ、研究をしない院生は就職活動に時間を当てることができるので、面接やESなどの対策を練る事ができる。またインターンにも行きやすく、早期で内々定を得られる。対照的に研究熱心な院生は研究職志望であれば研究しない組…
私が所属する大学院の修論提出締め切りが残り2週間を切った。なのにM2のS先輩はまだ修論が10ページほどしかかけていないし、それどころか実験結果もまともに出ていないし、修了要件である学会発表もまだできていないという三重苦状態である。修論はうちの面…
私は今年の四月から大学院の修士課程に進学する。研究室は学部のときと同じなので周りのメンバーが変わることもない。そのメンバーの中で来年卒業できるか怪しいM2の先輩がいる。その人は研究が好きでもなく、興味があるわけでもないのに周りが進学するから…