北大理系大院生の研究生活

大学生・院生向けの有益情報(研究・お金)の提供、研究日記、読んだ本の紹介。

修士課程を修了できるか怪しかった先輩のその後

 

 

ysksoftame.hatenablog.com

 

 以前の投稿で、修士課程の修了が怪しかった先輩の話をしたが、結果からいうと先輩は無事修了した。ただ正直言って、先輩の修論のレベルはかなり低かった。先輩が行った実験はすべて失敗していたといってもいいだろう。修論発表スライドも文字や図が見づらくレイアウトもなってないため、助教がスライド資料を作成していた。修論発表はお通夜のような雰囲気だった。質疑応答も殆ど答えられていなかった。助教曰く発表後の合否の審査では先輩を落とす方向に話が進んでいたらしいのだが、うちの教授の嘆願によりお情けで合格にしてもらえたらしい。おまけに新型コロナウイルスの流行のおかげで参加予定の学会が開催中止となり、修了要件に含まれているはずの学会発表への参加も免除してもらえた。

 これだけひどい結果を残した先輩でも修士課程を修了できた理由は、不登校にならなかったことと、曲がりなりにもある程度の量の実験をこなしたことで教授の信用を勝ち取ったことだと思う。もし、修士課程を修了できるかどうか悩んでいる人がいるのであれば、「どういう行動をとれば教授の信用を得ることができるのか」という視点で考えてみると良い結果が得られるかもしれない。